はじめに
今回は、GCPアカウントのセットアップを実施していきます。
早速やってみる
早速、アカウントを作成していきます!
アカウント作成と併せて、対応しておきたいことは色々あるかと思いますが、
今回は、以下の内容を実施していきたいと思います。
- GCPアカウントの作成
- GCPプロジェクトの作成
- 予算アラートの設定
- gcloud CLIの設定
必要に応じて、MFA認証やIAM権限の設定もしておきます。
GCPアカウントの作成
gcpと検索して、「利用を開始する」を選択します。
下記のようなポップアップが表示されますので、規約を確認してチェックを入れ続行を選択します。
「無料トライアル」や「無料で開始」のような青いボタンが表示されますので選択します。
再度、規約画面が表示されるので、「同意して続行」を選択します。
お支払い情報の確認画面が表示されるので、クレジットカード情報などを入力して、「無料で利用開始」を選択します。
すると、ダッシュボードが表示され残りのクレジットが表示されました。
GCPプロジェクトの作成
GCPは、アカウント内で最も大きい単位「プロジェクト」で、リソースをグルーピングします。
以下のようにデフォルトでMyFirstProjectというプロジェクトが作成されています。
今回は、デフォルトのものは使わず、今後のリソース作成用に新規でプロジェクトを作成しておきます。
上記の▼ボタンを押すと以下のような画面が表示されますので、右上の「新しいプロジェクト」を選択します。
project名を入力して作成を選択します。
作成できたら、前述のプロジェクト選択画面から作成したものを選択しておきます。
予算アラートの作成
以下を参考にしていきます。
左のハンバーガーメニューから「お支払い」を選択します。
「作成」>「予算の作成」と進みます。
以下のように入力します。
- 名前:請求アラートは複数作成できます。識別できるような請求名を入力します。
- 誤って、請求設定を変更しないように「プロジェクトユーザーの読み取り専用」にチェックを入れる
月の予算を入力します。
通知するタイミングを月の予算に対しての割合で段階的に行うように設定します。
請求アラートが作成されたことを確認しました。
gcloud CLIの設定
以下を参考にHomebrewを使用してインストールしていきます。
任意のターミナルを開き以下のコマンドを実行します。
brew install --cask google-cloud-sdk
出力結果に従い、~/.zshrcに指定のコマンドを追加します。
echo 'source "/opt/homebrew/share/google-cloud-sdk/completion.zsh.inc"' >> ~/.zshrc
echo 'source "/opt/homebrew/share/google-cloud-sdk/path.zsh.inc"' >> ~/.zshrc
任意のターミナルを開き以下のコマンドを実行します。
source ~/.zshrc
任意のターミナルを開き以下のコマンドを実行すると、バージョンが表示されインストールされたことが確認できます。
$ gcloud --version
Google Cloud SDK 471.0.0
bq 2.1.3
core 2024.03.29
gcloud-crc32c 1.0.0
gsutil 5.27
gcloudコマンドが使用できるようになったので、実際に使用したいGCPアカウント認証設定とプロジェクトを指定する設定が必要です。
以下のコマンドで設定情報を確認してみますが空の状態です。
$ gcloud config list
[core]
disable_usage_reporting = True
Your active configuration is: [default]
例えば、インスタンスのリストを取得するコマンドを実行しても、上記のGCPアカウント設定されていないので以下のエラーになります。出力結果に従い、認証設定していきます。
$ gcloud compute instances list --filter="zone:us-central1-a"
ERROR: (gcloud.compute.instances.list) You do not currently have an active account selected.
Please run:
$ gcloud auth login
to obtain new credentials.
If you have already logged in with a different account, run:
$ gcloud config set account ACCOUNT
to select an already authenticated account to use.
以下のコマンドを実行するとブラウザのポップアップが表示されるので、使用したいアカウントを指定します。
gcloud auth login
成功すると以下の認証成功ページが表示されました。
accout項目が追加されて、指定のメールアドレスが登録されたことがわかります。
$ gcloud config list
[core]
account = test@example.com
disable_usage_reporting = True
Your active configuration is: [default]
別のGCPアカウントに接続したい場合は以下のコマンドを使用します。
$ gcloud config set account test@example.com
Updated property [core/account].
ここまでだと、まだ以下のようなエラーとなるため、プロジェクト名も指定する必要があります。
$ gcloud compute instances list --filter="zone:us-central1-a"
ERROR: (gcloud.compute.instances.list) The required property [project] is not currently set.
It can be set on a per-command basis by re-running your command with the [--project] flag.
You may set it for your current workspace by running:
$ gcloud config set project VALUE
or it can be set temporarily by the environment variable [CLOUDSDK_CORE_PROJECT]
以下のようにして、プロジェクト名を指定します。
$ gcloud config set project test-project-1-xxxxxx
Updated property [core/project].
プロジェクトも設定されました。
$ gcloud config list
[core]
account = test@example.com
disable_usage_reporting = True
project = test-project-1-xxxxxx
Your active configuration is: [default]
$ gcloud projects list
PROJECT_ID NAME PROJECT_NUMBER
stone-goal-xxxxxx My First Project xxxxxxxxxxxx
test-project-1-xxxxxx test-project-1 xxxxxxxxxxxx
インスタンスは作成していないので0itemsですが、情報を取得することができました。
$ gcloud compute instances list --filter="zone:us-central1-a"
WARNING: The following filter keys were not present in any resource : zone
Listed 0 items.
以下のような確認が表示された場合、yを入力してAPIを許可します。
API [compute.googleapis.com] not enabled on project [test-project-1-xxxxxx]. Would you like
to enable and retry (this will take a few minutes)? (y/N)?
まとめ
今回は、GCPアカウントの初期セットアップを実施しました。
次回から、リソース作成を勧めていきます!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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