はじめに
今回は、Terraformを開始する手順をシンプルに確認していきます。
Terraformとは？
Terraformとは、IaC(Infrastructure as Code)を実現するOSSの一種で、インフラの構成をコードで管理、運用することをサポートしてくれます。
近年では、DevOpsが当たり前になり、その運用を実現するために必要不可欠となる”インフラのコード化”は、インフラエンジニアの必須知識となっています。
特にクラウドシェアトップのAWSにおいて、IaCを実現する技術には、以下の代表的な3つがあります。
- AWS CloudFormation
- AWS CDK
- Terraform
その中でもTerraformは世界的にも広く使われており、様々なプロバイダー(AWS,Azure,GCP等)に利用できる点で優れています。
※他の選択肢には、別の利点があるため、一概にTerraformがよいとは言えません
手順
では、早速、手順を確認していきましょう。
※手順のメモを紹介します。ベストプラクティスや仔細は、公式ドキュメント等を確認するようにしましょう。
以下に、実際に実行する流れを記載します。
- tfenvをインストール
- プロジェクトフォルダを作成
- 使用バージョンを決めてインストール
- 使用バージョンを指定
- 初期化
- Terraformファイルの作成
- コードの記述
- リソース作成前に確認
- リソースをデプロイする
- リソースを削除する
AWSであれば、AWSアカウント及び認証情報の設定は必要ですので対応しておきましょう。
tfenvをインストール
$ brew install tfenvプロジェクトフォルダを作成
$ touch Terraformtest$ cd Terraformtest $ code .codeコマンドは、エディタにVScodeを使っている場合に使用できる便利な機能。
使用バージョンを決めてインストール
$ tfenv list-remote$ tfenv install 0.13.6M1macはエラーが出るので以下を入力
$ TFENV_ARCH=amd64 tfenv install 0.13.6使用バージョンを指定
$ tfenv use 0.13.6$ terraform --versionTerraformファイルの作成、必要なコードの記述
$ touch hogehoge.tf上記で作成したファイルに、試しに以下を記載
# providerを指定
provider "aws" {
region = "eu-west-1"
}
# 作成するVPCを定義
resource "aws_vpc" "this" {
cidr_block = "10.0.0.0/16"
tags = {
"Name" = "sample_vpc"
}
}初期化
$ terraform init初期化が走り、指定したproviderに応じた必要なファイルが生成される。
リソース作成前に確認
$ terraform planリソースを実際に作成(terraform apply)する前に、実行した場合の作成内容を確認できる。
リソースをデプロイする
$ terraform apply実際に定義したリソースが作成されます。
AWSのマネジメントコンソールを開き、リソースが作成されていることを確認します。
リソースを削除する
$ terraform destroy作成したリソースが綺麗に削除されます。
おわりに
準備を整えられたら、実際にコードを書いて試していきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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